品質の確かなエッセンシャルオイルの選び方


安全に健康や美容に役立つアロマテラピーを行うには、品質の確かなエッセンシャルオイル(精油)を正しく使うことです。心身のケアを目的としたアロマテラピー用の精油は、水蒸気蒸留または圧搾によってのみ抽出され、希釈や添加、調整などが一切行われていない100%天然のものでなければなりません。

 

GC/MS分析や残留農薬検査などによって、エッセンシャルオイルの品質と安全性が科学的に証明され、プロの芳香鑑定士によって、香りの面からもその品質の良さが確証されたものでなければなりません。

また、正確で詳細なラベル表示や分析データがユーザーに公開されているなど、情報開示がなされているかどうかも大切です。

 

これから購入しようとするエッセンシャルオイルあるいはお手元のエッセンシャルオイルの分析表をもう一度点検していただき、アロマテラピーを安全に行っていただきたいと思います。

◆ チェックポイント

「成分バランス」 と 「香り」 はエッセンシャルオイル(精油)の「肉体」と「魂」とも言える部分です。

下記の10項目をチェックしてみてください。

①~⑦はエッセンシャルオイルのボトル(ラベル)で確認してください。

⑧⑨はロット毎の分析表で確認してください。

➉はご自身の鼻でエッセンシャルオイルの香りを鑑定してください。

 

① 国際命名名規約に則ったに命名法による植物学名の表示 → 詳細

ラテン語による「属名」と「種小名」の列記の表示を確認してください。

  例)Lavandula(属)+ angustifolia(種)

慣用名だけの表示「ラベンダー」や「Lavender」では、どんなラベンダーなのかわかりません。

 

 ② 原料植物の産地の表示 詳細

同じ学名の植物でも産地によって成分が異なる場合があります。

 

③ 原料植物の生育条件の表示 → 詳細

「野生」「オーガニック栽培」「栽培」など。

 

④ 原料植物の抽出部位と生育段階の表示 詳細

蒸留または圧搾する植物の部位や、植物を採取する時期によってエッセンシャルオイルの成分は異なります。

 

⑤ 精油の作用特性を形成する特性成分とその含有率(%)の表示 詳細

工業製品ではない天然の産物であるエッセンシャルオイルは、同じ種類の植物であってもロットが変わっただけで成分やその組成が大きく異なる場合があります。

 

⑥ ロット番号表記によるトレーサビリティ

蒸留から消費段階までの流通履歴がロット番号によって追跡可能であることを意味します。天然物であるエッセンシャルオイルは、原料が同じ種類の植物であっても、蒸留毎に微妙に成分組成が変わります。したがって、ロット番号を割り振り、トレーサビリティを明確にする必要があります。

 

⑦ 品質保持期限の表示

医薬品と同様に品質保持期限の表示は必要です。

 

⑧ 精度の高いGC/MS分析によるロット毎の分析と情報開示 詳細

ボトルの中身がどんな成分で構成されているのかをユーザーは知る権利があります。

エッセンシャルオイルに不正がないかどうか、香料としての用途ではなく、アロマテラピー用に抽出されたエッセンシャルオイルであるかどうかなどを見極める重要な科学的データです。

 

⑨ 残留農薬検査の実施

野生やオーガニック栽培といったナチュラルな印象を受ける生育条件であっても、農薬の害から逃れることはできません。農薬を使用せずに栽培を行っても、風や雨、河川から汚染されてしまうことがあるからです。実際にオーガニック栽培のロットを検査してみると農薬が検出されることが少なくありません。

また、栽培条件は原料の植物の栽培方法であり、エッセンシャルオイルの品質を左右する決定的なファクターではありません。

エッセンシャルオイルにとって最も重要なのは蒸留であり、その技術の良し悪しで品質が決定します。

「オーガニック栽培」=「安全で品質のよいエッセンシャルオイル」 とは言えません。

  

⑩ 香り

品質の良いエッセンシャルオイルは香りがよいという鉄則があります。ご自身で必ず香りをチェックしてください。