プチグレン / ビターオレンジ・リーブス Citrus aurantium SD/DO leaves

科名:ミカン科

抽出部位:葉

特性成分:リナリル・アセテート、リナロール、ゲラニオールなど

プチグレンの写真
Citrus aurantium SD/DO leaves

ダイダイの木の「花」「葉」「果皮」からは、それぞれ成分の異なる2種類のエッセンシャルオイルと1種類のエッセンスが抽出されます。花から抽出されるネロリはとても高価なエッセンシャルオイルですが、葉から抽出されるプチグレンは、良質なものであればネロリの代用品としても使うことができます。

 

ネロリよりもエステル類が多く含まれるので、スキンケアやストレスケアの用途では利用価値がとても高いエッセンシャルオイルです。

  • 心身をリラックスさせます。
  • 動悸や頻脈、けいれんを鎮めます。
  • 皮膚に対して穏やかな抗菌作用があります。
  • 皮膚細胞の再生を促し、創傷の治癒を早めます。

使用法
  飲用 皮膚塗布 芳香浴
 大人  ★★★ ★★★ ★★
 子供 ★★ ★★ ★★
★★★ =最適です
★★ =適しています 
=可能ですがすすめられません
× =適していません

〈パニック〉

プチグレン2滴+ラヴィンサラ1滴+ラベンダー1滴に、少量のスイートアーモンド油を加え、みぞおち、胸骨に擦り込みます。

 

〈不安、ストレス、不眠〉

ラベンダー2滴(または、ラベンダー1滴+ローマンカモミール1滴)を手首とみぞおち(太陽神経 叢)に塗ります(肌の弱い方や子供は、植物油を加えてください)。 または、ラベンダー6滴+ローマンカモミール1滴+プチグレン3滴を、スイートアーモンド油15ml に加えます。首、肩、背中をやさしくマッサージし、みぞおちにも塗ります。

 

〈脂性肌のスキンケア〉

ゼラニウム1滴+プチグレン1滴を、植物油(アルガン油など)5mlに加えて、朝晩塗ります。

備考

プチグレンの抽出部位は「葉」と表示されることが多いのですが、厳密に言うと、香しい花が咲き終わり、小さい緑色の実が付き始めた若い小枝を水蒸気蒸留します。“プチグレン”とは「小さい実」という意味です。

 

長い間、高貴な香りを有する花だけが、ネロリとして香水の原料にもてはやされてきました。しかし、プチグレンの優れた鎮痙(けいれんを鎮める)作用が発見されると、プチグレンのエッセンシャルオイルも認知されるようになりました。

 

ファミリーアロマテラピーの手引き / AROMATHÉRAPIE FAMILIALE FICHE CONSEIL
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