時間が香りの調整をするローリエ

北半球ではローリエLaurus nobilisの収穫月は10月です。葉に精油が一番多く蓄えられるこの時期に水蒸気蒸留が行われます。

 

ローリエの精油は蒸留して出来上がりというわけではありません。蒸留してから1年ほど安置させる必要があります。

 

蒸留したばかりは、ユーカリのような香り(1,8-シネオール)が際立ちますが、徐々に香りがマイルドになり、1年もすると、リナロールなどのフローラルで甘い香りが引き立ち、バランスの取れた香りになります。“時間”が香りの調整をしてくれるのです。

 

また、乾燥させた葉は西洋料理の煮込みなどに使われますが、こちらも10月に収穫します。