呼吸器系の感染症にはユーカリの吸入

ユーカリラジアタやユーカリグローブルスなど「ユーカリ属」の呼吸器系感染症に対する治療効果について、科学的な検証に基づいて書かれた研究論文があります。概要を紹介致します。

 

 「ユーカリの精油とその主要成分である1,8-シネオールには、結核菌やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、真菌(カンジダを含む)などの多くの細菌やウイルスに対して抗菌・抗ウイルス作用があり、免疫刺激作用、抗炎症作用、抗酸化作用、鎮痛作用、鎮痙作用があることが認められた。

 

また、ユーカリの精油の蒸気吸入は、気管支炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などにも有益である。風邪やインフルエンザ、副鼻腔炎などの呼吸器系の感染症に民間療法として安全に使われてきた歴史もあり、安全性と広い抗菌スペクトルにより、医薬品の代替品にもなりうる。

 

実際の蒸気吸入の方法としては、マグカップにお湯を入れ、ユーカリの精油を2~4滴入れ、2~3分吸入を行うのがいい」*

 

Reference:

* Angela E. Sadlon, ND, and Davis W. Lamson, MS, ND, "Immune-Modifying and Antimicrobial Effects of Eucalyptus Oil and Simple Inhalation Deevices", Alternative Medicine Review Volume 15, Number 1